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海外投資を本格化したい方が持っておきたい海外銀行、HSBC香港の口座。
私が口座開設(2017年5月)した経験をもとに、口座開設時の主な会話表現を解説するシリーズ後編です。
前編の質問とあわせてお助けフレーズを事前にマスターしていけば、自信を持って面接にのぞむことができます。
前編では銀行での面談の山場(口座開設の承認が下りるまで)の重要会話をご紹介しました。
今回ご紹介するのは口座開設手続き後半で出てくる会話です。
だんだん和やかな雰囲気になりつつも、英語の誤解や不用意な発言には注意が必要です。
口座開設完了まで、スムーズな流れを目指しましょう。
お助けフレーズ8
海外(香港外)在住者ゆえに聞かれる質問への対応です。
行員からは香港にどこくらいの頻度で来るか確認された場合は・・・
“I will come twice a year. “
「年に2回来る予定です。」
twice a year = 一年に二回 (=every 6 months 6ヶ月ごと)
バリエーションとしては、以下などがあります。
once a year = 一年に一回
every quarter = 四半期ごとに
解説)銀行は海外在住者が口座を開けた後、少額預金だけを残して口座利用をしない事を嫌います。 インターネットバンク活用で遠隔地からの操作が可能ではありますが、定期的に香港に来ると答えるのが無難です。
因みに、行員からの質問は
”How often do you plan to come back to HK?”
「どの位の頻度で香港に来ますか?」だったり
”When will you be come back to HK?”
「いつ香港にまた来ますか?」だったり、色々です。
お助けフレーズ9
これまでどのような投資経験があるかの質問に答える。
“I have long-term experience in stocks. “
「株の投資を長くやっています。」
解説)口座を開ける目的が投資に活用すると答えるケースが多い(前編参照)ですので、その流れで聞かれる質問です。 株以外に債権(Bond)でも投資信託(Mutual Fund)でもいいです。 株と答える場合は、日本株 (Japanese Stock) なのか、アメリカ株(US Stock)か中国株(Chinese Stock)なのか等、答えられるようにしておくのが良いです。
お助けフレーズ10
本人確認の一貫で、職業を聞かれます。
“What do you do?“
「お仕事は何ですか?」
“I am a sales manager for a major Japanese trading company.”
「日本 の大手商社のセールスマネージャです。」
解説)グローバルに名前が通っている会社であれば社名を言ってもいいですが、社名よりも業種や自分の職責を明確に言うことも大事です。
名刺を持参することをお勧めします。
ここで、専業主婦の方ご注意!!!
I am a housewife. 「私は主婦です。」と言うとキョトンとする
行員がいます。
これは主婦だから口座が開けられないのではなく、(現在自身が働いてなくても資産が多い方もいますし)、香港に専業主婦という概念があまりないので、イメージ沸かない事が理由のようです。
何らかの仕事(パートとか、ファミリービジネスとか)をしていると表現した方が良いです。
お助けフレーズ11
口座に入れるお金はどこからくるのか、下記のような表現で質問されます。
“What is your main source of funds to this bank account? “
「この口座に入れる資金の主な出処はどこですか?」
“It’s from my saving.”
「預金からです。」
「給与から」の場合は “It’s from my salary.”
解説)この質問、そこまで聞くの?って感じがしなくもないですが、郷に入れば郷に従えです。 行員の質問チェックリストに入っているようです。
お助けフレーズ12
今回ご紹介するお助けフレーズの最後です。
実はこれ、答えは一言 ”Yes” です。
海外預金口座は普通預金でも一定額の預金がないと口座管理料(手数料)を課されます。
これをきちんと理解しているかの質問です。
”Please note if you don’t keep a balance of HK$20,000 or more, HK$120 monthly handling fee will be charged.”
「2万香港ドル以上の残高をキープしない場合、 毎月120香港ドルの手数料がチャージされるのをご留意ください。」
(例文に使われている金額はダミーです)
解説)銀行が定める一定額の預金を下回ると手数料が課されることを理解しておらず、毎月手数料が引かれて、いつの間にか残高がマイナスで口座凍結という人も少なくないようです。
今回は数回に渡って、手数料についてきちんと理解しているかの確認がありました。
最後の確認は別室にいるマネージャーに電話でつないでの確認でした。
ここでキョトンとしてしまうと、手続きの終盤で厄介なことになりかねません。
Monthly とか、(handling) fee という言葉が聞こえたら、手数料の事だと理解して冷静に対応。 正確な金額を確かめたい場合はメモに書いてもらうなどもお勧めです。
ここまで、前編と後編で合計12個のお助けフレーズをご紹介しました。
口座開設の面談に向かうイメージ、つかめたでしょうか?
実際の質問は、行員によって質問内容も異なりますし、同じ内容の質問でも表現方法が異なります。
大事なのは、質問内容を確認しながら、簡単な英語で良いのできちんと答えることです。
行員には口座開設申込者に確認しないといけないチェックリストがあるようですので、一つ一つ真摯に答える姿勢が大事です。
先方、悪気はないけど、日本人の私たちには失礼ともとれる質問や切り返しがあったりしますが、そこは文化の違いと思ってスルーです。
双方伝わりにくい表現や単語はメモに書いたりして確認し合うこともお勧めです。
通訳を介することができなくなり、英語のハードルが上がったHSBC香港ですが、
スマホ辞書やメモの活用でコミュニケーションを円滑に図る努力は問題ないようです!
海外口座を開設後に口座をしっかり活用し、海外投資を本格化したい方。
基本的な金融英語のマスターは必須です。
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追記:
既婚者の方にもう一つ留意事項があります。 「今まで名前が変わったことはあるか?」
と聞かれたので、「はい、結婚して名前が変わりました。」と答えたところ、キョトンとされました。 担当の若い行員さんは、日本が基本的に夫婦同姓である事を知らなかったようです。 アジアの他国では夫婦別姓も多いのですね。
いろんな驚きや学びもある、海外銀行口座開設。 英語の準備をして、是非チャンレジしてみてください。