英語での交渉Negotiationを成功させる5つのステップ

2017.07.19 

どのような状況でも交渉が必要な場面、ちょっと緊張すると思います。

mary1826 / Pixabay

 

ビジネスの現場では、Potential Client(見込み客)との交渉はもちろん、利害関係のある社内部門間での交渉、上司との休暇のタイミングや昇給についての交渉など、交渉が必要な状況は様々に存在します。

 

 

Negotiation Skillを身につけておくと、交渉をスムーズに進めることができる上、自然にWin-Winの結論を導き出すことが可能となります。

 

 

この記事に紹介する表現を何度も練習して覚えておくと、いざという時にNegotiation Skillを発揮することができます!

 

 

以下、Potential Client(見込み客)との比較的フォーマルな交渉の場を想定した

アドバイスです。

 

 

記事のまとめ:

1.Negotiationで最大限の結果を勝ち取るための事前準備

2.先ずはSmall Talk (雑談)で和んだ雰囲気作り

3.いざ交渉スタート・使えるフレーズ集

4.交渉成立まであと一息!という時に使える表現

5.効果的なクロージングに使えるフレーズ

 

 

 1. Negotiationで最大限の結果を勝ち取るための事前準備

交渉の場に入る前に必要なのが、事前準備。

相手との意見の相違や衝突 (Conflict)を想定して、シナリオを準備しておくことが必要です。

 

「ああ言えば、こう言う」 If he says this, I say that

のような会話のやりとりの準備だけでは不十分です。

 

予期せぬ展開になったり、更なる譲歩を求められた場合、

どのように返答するのかを考えておく必要があります。

 

その際に重要なのが、自分自身の譲れない信念・核になるもの(principle)です。

 

 

アップル創業者の故スティーブ・ジョブス氏は、交渉の達人でもあったと言われています。

mcmurryjulie / Pixabay

 

iPadの発売に際し、大手出版社HarperCollins(ルパート・マードック氏のニューズコーポレーションの子会社)相手に行った巧みな交渉戦術は有名です。

 

HarpeのebookをITune storeにのせるかどうか、のせるならいくらにするか等での一連のやり取りで、結局ジョブス氏がすべての要求を勝ち取りました。

 

注目すべきは、交渉相手のジェームス・マードック氏(ルパート・マードック氏の息子)との一連の交渉の際に、ジョブズ氏の議論のベースになっていたのが、

iPadの将来性についてのブレない見通しでした。

waldryano / Pixabay

彼のiPad市場の先見的な見通しが、マードック氏の懸念を払拭し、譲歩を引き出し、合意に至ったと言われています。

 

スティーブ・ジョブス流交渉術:5つシンプルステップ

 

交渉に当たる際には、譲れる事と、譲れない事を長期的戦略に基づいて準備しておく事が大事だということですね。

 

その他、事前準備の一環では、下記のような基本ルールの確認も必要です。

 

 

交渉場所

 

時間的制約

 

合意に至らない場合は?

 

フォローアップの方法の確認

 

 

事前準備は交渉の成功の鍵でもあります。

 

しっかり時間をとって準備しておきましょう。

 

 

 

 

 

****

 

ちょっと一休み

 

外国人上司や同僚の無茶ぶり、思わず「バカ言ってんじゃないよ!」と心の中で叫んじゃうことがあると思います。 どんな時でも言っちゃいけないフレーズ、ご紹介しておきます。

 

 Are you crazy?!”

 

You’re kidding right? 

 

That’s ridiculous.

 

相手の言ってる事がどんなに理不尽でも、上記のようなフレーズを

口にしてしまうと、プロフェッショナルとして一発で失格とみなされてします。

要注意です。

 

深呼吸して、切り返しの表現

 

I am afraid but I find it difficult to accept your offer…

 

など, ソフトにきっぱり断るような表現で切り返してください。

*****

 

 

 

2.先ずはSmall Talk (雑談)で和んだ雰囲気作り

 

いざ交渉の場についた際に先ずは雑談でice –brake 打ち解ける必要があります。

 

挨拶(greeting)、自己紹介の後に続く、ちょっとしたスモール・トークで和んだ雰囲気を出してください。

 

 

 

 

以下、使えるフレーズ例をご紹介します。

 

It’s very hot today, isn’t it?

What’s the weather like in your hometown?

 

今日はとても暑いですね。

あなたの故郷の天気はどうですか?

 

 

 

How did you get here?

 

どうやって来きましたか?

 

 

Did you have any problem to find this place?

 

この場所を見つけるのに何か問題はありましたか?

 

 

(海外からのビジターの場合)、

 

I hope you had a pleasant flight over.

 

良いフライトであれば良いのですが。

 

 

Are you staying in Tokyo for a few days?

 

東京には数日間滞在しますか?

 

 

Are you enjoying Tokyo?

東京は楽しんでいますか?

 

 

How is your hotel?

 

ホテルはいかがですか?

雑談はだらだらと長くしないで、以下のようなフレーズで

交渉開始です。

 

どれも、そろそろ本題(ビジネス)の話にうつりましょうか?

 

という感じの意味です。

 

Well, we’d better get down to business

 

Well, we’d better get down to business.

Shall we get down to business?

Well, how about we get down to business?

 

 

 

3.いざ交渉スタート・使えるフレーズ

 

交渉のスタートは、新製品や新しいサービスの紹介だったり、

契約の更新だったり、様々だと思います。

 

一般的な例文をご紹介します。

 

 

We are here to explain how we can offer to help your ~.

 

あなたの〜を助けるために私たちがどのような事を提供できるかを説明させて頂きます。

 

 

Let me kick off by explaining our new services.

 

私たちの新しいサービスについて説明することから始めさせてください。

 

We have just launched several new products and would like to explain some details.

 

我々はいくつかの新製品を発売したばかりですので、その詳細を説明したいと思います。

 

 

I just want to say we believe we can offer you a very good deal and come up with a win-win result.

 

私はあなたに非常に良い取引をオファーし、ウィンウィンの結果を出すことができると信じています。

 

 

We don’t intend to reach any agreements at this meeting.

 

今回の会議では、いかなる合意に達するつもりはありません。

 

In any case we would need to approval from our board first.

いずれにしても、我々はまず取締役会の承認を得る必要があります。

 

Please let us know if you need any further detail.

詳細が必要な場合はお知らせください。

 

We understand you need time to consider any offer.

我々は、あなた方がオファーを検討する時間が必要であることを理解しています。

 

I would like to keep the negotiations open.

 

私は交渉を継続できる状態にしたままにしたいと思います。

 

From our point of view, we see it as an exploratory talk today.

我々の視点から見ると、今日は前段階的な話の機会と考えています。

 

I’m sure we’ll be able to resolve everything today.

今日はすべてを解決できると確信しています。

 

 

 

 

4.交渉成立まであと一息!という時に使える表現

 

 

What’s your counter proposal?

そちらからの提案(対案)は何ですか?

 

We will clarify the terms for the agreement.

契約の条件を明確にします。

We’re prepared to offer a very attractive price in exchange for a three-year contract.

我々は、3年契約と引き換えに非常に魅力的な価格を提供する用意があります。

 

 

We would like to offer an exclusive agreement with you.

私たちはあなたと独占的な契約と考えています。

 

 

Are you willing to accept some conditions?

いくつか条件を受け入れてもらえますか?

 

 

The difficulty we have is with the payment terms.
私たちの懸念は、支払条件です。

 

 

We could consider to give extra month for the payment.

支払い期日を一月延ばすことを検討することができます。

 

That would be acceptable.

それは受け入れることができるでしょう。

 

Can you give us a 30% discount?

30%の値引きはできませんか?

 

That wouldn’t be acceptable I’m afraid.

すいません、それはできません。

 

 

Would you be agreeable to a deferred payment?

繰延支払いに同意できますか?

 

I think that would be acceptable. Unfortunately, I would need to get Management approval for it.

それは容認できると思うのですが、残念ながら、それについてはマネージメントの承認を得る必要があります。

 

 

That would be subject to Board approval.

それは取締役会の承認が必要です。

 

That’s not exactly how I look at it.

それは私の見方と異なります。

 

I have some reservations about that…

私はそれについていくつか保留したいことがあります。

 

We are ready to accept your offer; however, there would be one condition.

私たちはあなたの申し出を受け入れる準備ができています。 ただし、1つの条件があります。

 

 

 

****

 

ちょっと一休み

 

外国人のボスを持ったり、外資系企業では、自分のサラリーを交渉するという状況もあります。

 

転職する時もサラリー交渉は必須の場合はありますね。

 

 

金額をダイレクトに言うのは抵抗がありますが、下記のような表現で始めてみてください。

 

 

“My expectation is in the range of ~ ”

 

私が期待する(サラリー)レンジは~です

 

 

“For my unique skills and extensive experience, I would expect~”

私のユニークなスキルと豊富な経験を考慮して、私は〜を期待しています。

 

 

***********

 

 

 

5.効果的なクロージング・使えるフレーズ

 

いよいよ交渉も最終段階。

 

合意に至った場合はもちろん、交渉継続で次回に持ち越される場合も、

今回は白紙に戻す場合も、最後はスマートに締めましょう。

 

 

That sounds reasonable.

それは妥当です。

 

 

It sounds like we’ve found some common ground.

私たちは共通点を見つけたようです。

 

 

This agreement is acceptable to us.

この合意は私たちも受け入れられるものです。

 

I think we both agree to these terms.

私たちはどちらもこの条件に同意したと思います。

 

I think we have a deal.

取引成立ですね。

 

We are satisfied with this decision.

我々はこの決定に満足している。

 

I’m willing to work with that.

私はそのことに喜んで取り組んでいきます。

 

Would you be willing to sign a contract right now?

今すぐ契約書に署名していただけますか?

 

I think we should get this in writing.

私はこれを書面にすべきだと思います。

 

 

Let’s leave it this way for now.

今日のところはこのままにしておきましょう。

 

 

I’d like to stop and think about this for a little while.

私はここでストップし、しばらく考えたいと思います。

 

 

 

Let’s meet again once we’ve had some time to think.

しばらく考える時間を持ってから、もう一度会いましょう。

 

 

Let’s just summarize our agreement?

私たちの合意を要約しましょう。

 

 

Have I left anything out?

 

私は何かを忘れたことはないですか?

 

I think you’ve covered everything.

 

すべてをカバーしたと思います。

 

 

英語の交渉を成功させる5つのステップ。

 

是非何度も見直し、相性の良い表現を使いこなせるようになってください!

 

 

 

 

 

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