海外インター(韓国)での思い出(その1)

2017.10.27 

我が家が3年間のソウル滞在を終えて帰国してから、2年数か月が
たちました。帰国後半年で長男高校受験。 翌年次男が中学受験と、
2年連続の受験で、なんだかあっという間の日々でした。

今でも、アジアの隣国でのインターってどんな感じだったのか聞かれることがあります。

長男(当時12歳)が難しい年頃でもありましたので、反抗期とまで
いかないまでも、色々ありました。何と言ってもパソコンでの
エンドレスなゲームをめぐっての母子間の格闘(文字通り格闘でした)。 

何度マック叩き割ろうと思ったことか。。。学校でマックが必須だった
のでパソコン取り上げる訳にもいかずで、一時期はまさに戦いの日々でした。

 

今にして思えば、学校ではほとんど何言っているかわからない英語、
街中では全く何言ってるかわからない韓国語という生活環境で、
自宅でのパソコンゲームが、長男の発散でもあったのかもしれません。

ゲームが英語だったので、英語力がつく助けになったのも否めなせん。
が、当時の私は気持ちの余裕がなかったですねー。

最初の一年、英語の補講授業と実技系の授業しか受けてなかったので、
『このままじゃこの子どうなっちゃうんだろう』って不安も常にありましたので。

色々あった海外生活ですが、以前海外や英語教育に興味のある
お母さんたちに、我が家の経験や私の想いを真面目にご紹介
させて頂いた文章があったので、ブログでも載せたいと思います! 

我が家での母子格闘は置いといて、現地で出会った素敵な
ファミリーの事とかご紹介しました。 

韓国のインターに日本から行かれる方は少ないかと思いますが、
何かのご参考になればと思います。

 

【日本の子育て、また世界の子育てについて感じる事】

 

我が家は2015年夏まで、三年間韓国に住んでいました。
二人の息子は世界数十カ国から集まるインターナショナル・
スクールに通い、私もPTAや学校のボランティアに積極的に
参加したりして、世界の子育てについて様々な考えに
触れることができました。 

私が特に印象に残ったエピソードをいくつかご紹介します。 

韓国系のママは子育てに全てを捧げている方が多かったです。
過剰ではないかと思うことも正直ありましたが、子供の可能性を
広げる機会を自分が先回りし、徹底リサーチする姿勢には
学ぶこともありました。 

 

欧米系のママ達は子供たちと一定の距離を保って早くから自立を
促しているようでしたが、応援するときは徹底的に応援し、
褒めるときは褒めちぎっている場面をよく見ました。 

例えば、徒競走で2番になり(本人は少しがっかりしているような
場合でも)、今日の本人の走りがどんなに素晴らしかったか、
人と比べるのはなく、本人の成果にフォーカスして子供を褒めていました。 

子供を褒めるって大事なことですよね。 

 

また、ある中国系のお母さんは、放課後毎日、学校のカフェテリアの
静かな一角で子供と一緒に読書をしていました。
携帯も出さず、読書好きの息子とひたすら読書です。 

周りがスポーツなどのクラブ活動をしたり、塾に行ったりするのも
我関せずで、全く気にしていませんでした。 
とても知的で素敵なこのお母さんは、「本好きの息子にとって、
好きな本を好きなだけ読める今はとても大事だと思うの。」と
話してくれました。

彼は一年で英語をほぼ完璧にマスターしつつ、母国語の中国語では
好奇心の趣くままに読書を楽しんでいたようです。 

 

また、次男がよくお宅にお邪魔していたユダヤ系イスラエル人
の家庭は、
とにかくファミリーでのコミュケーションを大事にしていました。

ユダヤ系家庭が教育熱心であることは有名ですが、テキストとかを
使って
勉強を教え込むのではなく、親から子供たちに伝えるべき躾や
知識を家族間の
コミュケーションを通して伝授していたようでした。

 

こうしてソウルで出会った様々な国の、異なった教育姿勢を思うと、
日本の子育てももう少し自由に、多様性があってもいいのではないかと思います。 

何歳になったからとか、お友達がみんな行っているからという
基準で塾や習い事を
選ぶのではなく、各家庭で子育てのビジョン
をもち、我が子がワクワクすることは
何かを考え、
子供の色々な可能性を引き出す機会を与えられたら
良いのではないかと思います。

 

 
【グローバル社会に向けて、子供達のグローバル教育、未来の教育について考える事

 

私は基礎的な学力をつけるという意味で、日本の学校教育は優れていると思います。
グローバル社会で活躍できる人材育成のために、最近は大学受験や
高等教育も
変わってきているようですね。

長男が通う高校でも、グローバル社会を踏まえ、問題解決力や
論理的思考を育てるための
授業も始まっていますし、
その流れは一層強くなっていくではないかと思います。

 

一方、今後グローバルで活躍できる子供たちを育てるためには、
学校に頼るだけでなく、家庭での会話を通した教育がとても
重要なのではないかと思いまっています。 


先のイスラエル人家庭ほどまで行かなくとも、

家族の会話、特にお父さんを中心に、社会や経済、歴史や
地域の問題など、
様々な話題を食卓で話し、子供たちが自分の考えを
伝える習慣をつけるのが良いのではないかと思います。 

英語を教えていて思いますが、ある程度英語ができるようになっても、
自分の考えがない人は海外のビジネス、社交の場では評価されません。
逆に、英語がたどたどしくとも、自分の考えをしつかり持っていると、
忍耐強く傾聴してもらえることが多いです。 

来るべきグローバル社会での我が子の活躍に備え、各ご家庭で身近な
トピックからのファミリー・ディスカッションを取り入れてはどうかなと思います。  

これからの時代は、海外に行かなくても世界を感じる機会が
増えてくると思います。


そういった場で、生きていく力をつけるためにも、学校や家庭では
提供しきれない
考える力とかそれをアウトプットする機会とかを、
社会が提供できたらいいなと
思ったりしています。

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