日本人が間違えやすいビジネス英語(その1 – 不可算名詞)

2020.08.20 

今回は、日本人が間違えやすいビジネス英語”その1”として、不可算名詞をとりあげます。
これだけは間違えないでほしい、本当に実務でよく使う表現にしぼっていますので、是非ご一読ください。

 

さて、実務で英語を使っていても、不可算名詞や可算名詞といった文法的な決まりを、その都度意識している人は少ないのではないでしょうか。

 

1つ2つと数えられるものが可算名詞で、複数の場合は”s”をつけます。cats, dogs, housesといった例が代表的ですね。

 

一方、抽象的な概念や形がなくて数えられないもの、water, tea, air などが不可算名詞で、”s”をつけることはできません。  一杯分の水という場合は、 a glass of waterとか、a cup of water といった表現になります。

 

ここまでは大丈夫・・・ですね(?)

 

ややこしくなるのが、日本語では一つ、二つと数えられるものでも、英語では不可算名詞となるものがあることです。

 

実は、ビジネスで日常的に使う単語にも、そういった不可算名詞があります。

 

英語中級者以上の人でも、こういった単語に、間違って”s”をつけて使い続けている人、結構います。

 

 

かく言う私も、英語指導をするまで、勘違いして”s”をつけてしまっていた不可算名詞の単語がありました。

 

可算名詞・不可算名詞の使い方を極めることは、実務で英語を使う人の優先事項ではないかもしれません。

 

それでも、この頻出用語の正しい使い方だけは抑えてほしいと思う表現があります。
日本語的発想で数えられる、数えられないと考えすぎると混乱するので、例文を丸々覚えて、この単語は”s”がつかないと頭に叩き込んでしまいましょう。

目次

この三大ビジネス英語は不可算です!

日本語では数えられるけど、英語では不可算名詞となる三大ビジネス英語をご紹介します。
万が一勘違いして”s”つけて覚えてしまっている人は、この機会に正しい使い方を覚えてください。

information = 情報 

日本語では3つの情報とか、たくさんの情報とか、数えられる名詞ではありますが、英語のinformationには”s”がつきません!

以下を参考にしてください。

会議中に、彼は3つの情報を共有しました。

X He shared three informations at the meeting.
”3つ”というメッセージが大切な場合は、発想を変えて、不可算名詞のinformationの代わりに、可算名詞を代用しましょう。

〇 He shared three ideas at the meeting.
複数形にできる"idea"という単語に置き換えるとすっきりします。



advice = アドバイス

こちらも、日本語では2つのアドバイスとか、たくさんのアドバイスとか、数えられる名詞ではありますが、英語のadvice には”s”がつきません!

いくつかアドバイスをしましょう。

X Let me give you advices.

〇 Let me give you some advice.

いくつかの意味でsome を使うことができますが、adviceには”s”はつけれないのが要注意です。


feedback =フィードバック

いくつかフィードバックをもらえませんか? なんて日常で使うことも多いカタカナ英語ですが、これも不可算名詞で”s”はつきません。 

"Thank you for your feebacks." なんてメールに書いている間違え表現、よく目にします。

以下のような例文でしっかり覚えてしまいましょう。


マネージャーにフィードバックをもらうべきだ。

X We should ask for feedbacks from our manager.

〇 We should ask for feedback from our manager.


英語ノンネイティブの私達には、理解しにくものもある不可算名詞ですが、上記のような頻出単語に間違えて”s”つけて使ってしまうと、(特にライティングでは)残念な英語になってしまうことがあります。

ぜひ是非、これだけは間違えないという意気込みに覚えてください。

こちらの頻出ビジネス英語も抑えておこう

上記の三大ビジネス英語に加えて、使う頻度の多い単語もご紹介します。

会議室の設備をいくつか交換しました。
We replaced some equipment for the meeting room.

★ equipment = 設備(不可算)


インターネットで便利なソフトウェアをダウンロードできます。
We can download some useful software on the internet.

★ software = ソフトウェア(不可算)


ITマネージャーは、オフィス用に新しいハードウェアを注文しました。
The IT manager ordered some new hardware for the office.

★ hardware = ハードウェア(不可算)


彼らの工場で興味深いものを見ました。
I saw some interesting stuff at their factory.

★ stuff = もの (不可算)


会議室に新しい家具を入れるべきだ。
We should get some new furniture for the meeting room.

★ furniture = 家具(不可算)


このレストランは美味しいランチを出します。
This restaurant serves good food for lunch.

★ food = 食べ物 (不可算)

これまたややこしい・可算・不可算の両方がとれるもの

最後に、さらに悩ましいものをご紹介します。
可算・不可算名詞の両方をとることができ、それぞれに意味が微妙に異なるものもあります。


★ experience

私はマーケティングの分野で長い経験があります。(不可算)
I have long experience in the field of marketing.


私は彼らの顧客サービスに関していくつかの悪い経験をしました。(経験)
I had some bad experiences with the customer services.


★ work

私にはやるべきことがたくさんあります。(不可算)
I have a lot of work to do.

このアーティストの作品が好きです。(可算)
I like this artist's works.


★ condition

新しいオフィスは素晴らしい状態でした。(不可算)
Our new office was in excellent condition.

同社は良好な労働条件を提供しています。
The company offer good working conditions. (可算)

★ business

私は出張でニューヨークを訪問します。(不可算)
I will visit NY on business.

彼は3つのビジネスを管理しています。(可算)
He manages three businesses.


この記事を書いていて、可算・不可算名詞は予想以上に難しいなと、改めて思います。

一方、ビジネスの現場で会話をする中で、語尾に”s"がついてる、ついてないことがどれだけ重要なのか、ちょっと疑問になることもあります。

ビジネスでは、文法ルールより、話している内容の方がはるかに重要ですから。

と言いつつ、話す英語、それからメールで書く英語のクオリティーを落とさないよう、頻度の高い単語の正しい使い方は覚えておきたいものです。

今回は、これだけは抑えておこうという表現をご紹介しました!

例文覚えて、(他はだめでも)これだけは抑えておこうという気持ちで頭に叩き込んでください。


Biz英語塾はビジネス英語トレーナーの小林真美による英語塾です。

オンラインでの個別指導レッスンを中心に、オンライン教材の提供、不定期に少人数ワークショップを東京(もしくはオンライン)で開催しています。

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