会計・財務担当者の英語力アップの3つの秘訣

2020.09.22 

会計・ファイナンスプロフェッショナル専門の英語コーチ小林真美です。
 
英語を使うグローバルな環境の、会計・財務部門で20数年以上働いてきた経験をもとに、現場で使えるビジネス英語の指導をしています。
 
私が働いてきた年月では、ネット環境やITが大きく発展し、経理の在り方が変わりました。経理・財務に求められるは、決算数字のまとめや分析だけでなく、マネジメントが正しい経営判断を行うための提言や、ビジネスパートナーとしての社内外での折衝など、より付加価値の高い情報提供になっています。
 
その中で、昔も今も変わることなく大事なのが、コミュニケーション力
 
会計やファイナンスの知識のない社内の他部門に、専門用語を使わずにどのようにこちらの情報を伝えるのか。重要なメッセージを理解してもらう説明方法は何か。双方の立場を尊重しつつ、言いにくい内容を社外の利害関係者にはどう伝えるのかなどなど。母国語でも大変ですが、英語になれば益々チャレンジング。
 
 逆に言うと、日本語・英語でのコミュケーション力の高い会計・ファイナンスプロフェッショナルの価値は非常に高く評価されます!   
そういった高いコミュニケーション力は、会計やファイナンスの知識、そして自社のビジネスへの深い理解とあわせて、必要な英語を効率的に学んでいくことで身に付きます。
 
このブログでは、会計・ファイナンスプロフェッショナルが、どのようなことを心がけで学習すれば、実践的な英語力がつくかを解説します。
 
自分の英語力に自信がなく、仕事で力を発揮しきれていないとフラストレーションを抱えている方、是非このブログを参考にしてください。

目次

英語力を身に着ければ鬼に金棒・先ずはシンプルに表現しよう!

会計やファイナンスの人は、数字に強い、英語(特に英会話)は必須ではないと、誤解する人がいますが、これは大きな間違いです。

会社の数字の動きを、自分が理解するだけでなく、どうやって簡潔に、そして誰に対してもわかりやすく説明できるかが、組織で成功するためには必須です。 

会計やファインナスの知識を共有する外国人同僚と話すのは、そういった知識のない日本人と話すよりも、話が伝わりやすいと感じたことはありませんか? そんな機会は自身の英語力向上に生かす機会と受け止めて、質問などもなげて積極的に議論しましょう。

チャレンジングなのは、会計やファイナンスの専門知識のない相手にも、専門用語を使い過ぎず、大事なメッセージを伝えるコミュニケーション力を意識して身に着けることです。 会計やファインス担当には当然の常識や慣用句が、誰にでも伝わると考えるのはやめましょう。

自分が使う専門用語を、中学生でもわかる言葉で言い換える、日ごろのそんな訓練が役立ちます。

自分が言いたいことは論理的にまとめてから話そう!!

会計・ファイナンスに限ったことではありませんが、ビジネスの現場で英語を話す時は、論理的にわかりやすく話すことが不可欠です。
特に、主語を明確にすることを意識してください。

「先月のパフォーマンスは良くなった・・・。」的な表現では、悪かったのは売上なのか、利益なのか、はたまた、何に対して良くなかったのか・・・いろいろ曖昧です。日本人同志だったら理解できることでも、外国人が同じように理解できるわけではありません。相手と自分の理解が一致するような表現にしてくださいね。

先ずは、話す前に頭の中を整理して、何からどう説明するかを考えましょう。

そんな悠長な事を言ってられないよ~と思う方。

いざという時に論理的に話せるようになるには、日ごろの自主練がおススメです。

例えば、自分が決算報告をしたり、予算との予実分析を報告する場合、また会議で意見を出さないといけない時には、何をどう言ったらいいのか、日ごろから練習してください。

上記のような状況で言うべき内容は、基本的に日本語のものと同じです。それを、英語だったらいかにわかりやすく伝えるか、主語を明確に、誤解のない簡潔な表現であらわす。そういった日ごろの準備がいざと時に役立つのです。

状況を想像しながら、是非練習してみてください。

大事な情報に絞ろう!!!

会計・ファイナンス担当者として、何かを報告する時に大事な内容は、基本的に日本語の場合と同じです。ただし、あれこれ情報を出し過ぎると、相手を混乱させるので気を付けてください。

細かい数字を見ている立場からすると、あれもこれも言いたい衝動にかられますが、絞れば絞るほど、大事な情報が相手に伝わります。

それぞれの会社のスタイルやマネイジメントの好みなどを確認しつつ、細かい情報はメールや添付資料で補足するなど、工夫をしてくださいね。 質問を受けた時、的確にこたえるように準備をしておくのもおススメです。

会社のシニアマネージャーや、管理職に対しての説明では、相手の理解レベルを探りつつ、相手に必ず理解してほしい大切な情報を、相手が理解しやすい表現で説明できるようになってください。

まとめ

専門的な知識を持つ会計やファイナンスの担当者が、実践的な英語力を身に着けることで、今後益々活躍の場が広がります。

このブログでは、どのようなことを心がければ、会計・ファイナンス担当者が実践的な英語力がつくかを、3つの観点で解説しました。

いざという時に、専門用語を使い過ぎず、誰にでもわかりやすく説明ができるように心がけていくこと、言いたい事は論理的にまとめて話せるように日ごろから自主練すること、そして大事な情報に絞って話すよう肝に銘じることをお話ししました。

これからの習慣は自分自身の理解力を高めるきっかけになり、また自分の理解であいまいな部分があぶり出されてきたりします。その繰り返しで、仕事のパフォーマンスもあがってきますよ。


Biz英語塾はビジネス英語トレーナーの小林真美による英語塾です。

オンラインでの個別指導レッスンを中心に、オンライン教材の提供、不定期に少人数ワークショップを東京(もしくはオンライン)で開催しています。

自主練の練習には、こちらの本がお役に立ちます。
また、自主練パートナーが必要な方は、お気軽にご相談ください。

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