英語ができる人が必ずしもグローバル人材でない・グローバル人材への第一歩

2021.09.25 

ビジネス英語トレーナー 小林真美です。
 
この記事では、グローバル人材育成の一助となるべく、英語を使って外国人と働く際に役立つアドバイスを書いています。
 
海外留学経験や滞在経験がある人、英会話がそこそこ得意な人は、有能なグローバル人材として、海外ビジネスで活躍できる即戦力と考える人が意外に多いです。本当にそうでしょうか?
 

将来グローバルに活躍できる人材に育って欲しいから、子供には”英語ぐらい”できるようになって欲しいという意見もよく聞きますが、英語ができる=グローバル人材という見方には違和感があります。
 

もちろん、英語は海外の人とビジネスをする上での基本的コミュニケーションツールなので、できるに越したことはありません。しかしながら、英語ができるだけでは、グローバル人材とは言えません。
 

自社の市場拡大の活路を海外に求める企業、外国人雇用を考える企業が、社内のグローバル人材育成のために、TOEIC点数をのばすことなど、英語力をつけることだけに注力していては、足をすくわれます。 グローバル人材に必要なのは、英語だけではないのです。
 

総務省の定義をするグローバル人材は以下のような人材です。
 
”日本人としてのアイデンティティや日本の文化に対する深い理解を前提として、
豊かな語 学力・コミュニケーション能力、
主体性・積極性、異文化理解の精神等を身に付けて様々な 分野で活躍できる人材”
 
どれをとっても、英語力だけ磨いていれば達成するものはないことがわかります。
 
私自身は、上記の中でも、主体性・積極性というところが非常に大事だと考えています
 
ともに、一朝一夕に養えるものではありません。
 
これから海外市場に目をむける会社の経営者やリーダーは、自社で人材育成をする場合でも、外国人や海外留学経験のある日本人を雇用する場合でも、グローバル人材とはどういう人物なのかをしっかり理解する必要があります。人材を最大限に活用し、ビジネスを伸ばすことはできません。
 
以下、私が考える、グローバル人材の素養を解説します。

目次

自分で考える力をつける

グローバル環境でビジネスをしていると、自分の考えを自分の言葉で表現できるようになることが求められます。

会社の考えとか、上司から言われている内容をメッセンジャーのように伝えるのではなく、情報を自分で分析してまとめ、自分の言葉で言えるようになることが日常的に求められます。

自分の仕事に直接関係することはもちろん、世の中の諸々のでき事に対して、新聞などが報道していることを鵜呑みにしたコメントではなく、自分の意見を交えてコメントできるになることも必要です。

自分の考えがない人は、グローバルでは相手にされません。流ちょうな英語で内容のない話や、だれかの受け売りの話をしているだけでは、最終的な信頼を得ることはできないと、心得ておく必要があります。

論理的的思考と柔軟性をもつ

育った環境や文化・社会的背景が異なる人と働いていると、予期せぬコメントや反応、「え~なんでそうなるの~??」的な状況になることがしばしばあります。

上手く伝わらなかった場合、相手の理解力を疑う前に、自分の説明が論理的だったか、わかりやすかったかを振り返りましょう。

相手から意図せぬ反応が返ってきた場合でも、頭から否定せずに、相手の意見に耳を傾けてみることが大事です。自分の方がビジネス経験が長いとか、過去の経験値から自分の意見が必ず正しいという思い込みも危険です。 

一歩下がって相手の考えに耳を傾ける。 

予期せぬリアクションの背景にあるものが何かをじっくり考えてみるなどの、柔軟性が必要です。

多様な価値観がぶつかりあうことで、新しい価値を創造することを意識していくのです。

論理的な思考については、非常に奥が深いので、別記事でもう少し掘り下げていきたいと思います。

積極的かつ楽観的な姿勢を持つ

一般的に、英語圏の人はエネルギッシュです。英語も苦手だし、誰かが話しかけてくれるのを待っていたら、何も始まりません。

部下や周りが上司を引き立ててくれる文化も、必ずしもありません。

上司や同僚に対して、また部下に対しても、自分から積極的に話しかけていく姿勢が大事です。その姿勢が大切であって、英語が流暢ではないということはあまり関係ありません。

自分のアイデンティティをしっかり持ち、これまで築き上げてきたキャリアにも自信をもって、海外の人とのビジネスに臨むようにしてください。英語が通じなかった、相手が何言ってるかわからなかった、双方誤解してうまく行かなかった・・・などなど、大きの失敗を乗り越えながら、乗り越えていくものです。

いちいち落ち込んでたらメンタルが持ちません。

なかなか分かり合えない、苦手なタイプであっても、相手をリスペクトしながら、失敗や学びを糧に、次に進むタフな姿勢が欠かせません。

まとめ

今回は、グローバル人材に必要なのは、英語力だけでは決してないという視点で記事を書きました。

グローバルビジネスの世界で、結果を出せる人は、自分の考えをしっかり持ち、それを論理的に伝えることができる人。異なる意見を持つ相手にも耳をかし、柔軟に対合できる人。

そして、グローバル市場の荒波を乗り越えるには、何事に対しても積極的、楽観的なまでにメンタルがタフであるころが秘訣です。

以下の著書には、私が20数年外国人と仕事をしてきた経験、失敗から学んだことを書いています。

Biz英語塾はビジネス英語トレーナーの小林真美による英語塾です。

オンラインでの個別指導レッスンを中心に、オンライン教材の提供、不定期に少人数ワークショップを東京(もしくはオンライン)で開催しています。

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