ビジネス英文メールでよくある間違ベスト10

2021.02.07 

過去数回にわたって、伝わる英文メールを書く秘訣について詳しくご紹介してきました。

ビジネスメールをサクサク書けるようになる秘訣は、書く前に分かりやすい構成を組み立てること、状況ごとに適切な表現やフレーズを上手く組み合わせることです。

自分の引き出しに、必要なフレーズをストックしていくようなイメージで学習をすすめましょう。そして学習したことを身に着けるのに、とにかく大事なのは、実践で使ってみること。

そういった機会がない人も、まずは自分で考えて書く練習をしてください。
英語のテキストやこういったブログ解説に目を通しておけば、いざという時には書けるはずと思うのは幻想です。

 自分で悩んで、書いてみて。できれば英語でのビジネス経験のある人に添削してもらったりフィードバックをもらう。また、書き直してさらにブラッシュアップする。わかりやすいビジネス英文メールを短時間で書けるようになるには、そういった地道な訓練が欠かせません。 

いろいろ覚えて自分で書いてみて、次にぶち当たるのが、「あれっ、なんか違うかも?」「これって、どっちだっけ?」というお悩みです。

フレーズブックで学習した用語や、誰かが書いたわかりやすいメールの英文を参照して、自分も使ってみよう!とトライしたものの、動詞と名詞を間違った組み合わせで使ったり、冠詞や単数・複数形を間違ってしまったり。 文法的な間違えをおかしてしまうケースがよくあります。

今回の記事では、そういったビジネス英語メールによくある間違いについてまとめます。

ご紹介する間違えの中には、英文メールを長年書いている人が、正しいと思い込んで使い続けているものもあるかもしれません。

ところこで、ビジネスの現場では誰かから、英文の間違えを指摘してもらえることはほとんどありません。対外的なメールの文章を上司やネイティブが直すといったケースはありますが、一般的には内容の確認はあっても、学校のように英語の間違えを指摘してもらうことは期待できません。自分で気づいて、直していくことが必要なのです。

文法理解を確認したり、動詞の使い方を改めて整理することで、わかりやすい、ちょっとプロフェッショナルなメールが書けるようになっていきます!

目次

書き出し表現でよくある間違え

先ず、英文メールの書き出しのフレーズでよくみる間違えをご紹介します。

日本語)以前のお問い合わせについて書いています。

誤– I am writing regarding to my previous inquiry.
正– I am writing regarding my previous inquiry.

"regarding"の後に、”to"は不要です。下記の文章と混同しようようにしましょう。


日本語)次の会議の議題に関して。 追加のリクエストがあります。

誤– With regard the agenda of the next meeting. I have an additional request.
正– With regard to the agenda of the next meeting. I have an additional request.


日本語)電話での会話に加えて、追加の資料をお送りします。

誤– Further our conversation over the phone, I am sending additional material.
正–  Further to our conversation over the phone, I am sending additional material.

~に加えて、~に続けてで使う further には toが必要です。


日本語)全社を代表して、皆様のご尽力に感謝申し上げます。
誤– On the behalf of the entire company, I would like to thank you for all your work. 
正–  On behalf of the entire company, I would like to thank you for all your work.

"on behanf of ~" = 「~を代表して」は決まり文句。 "the”は不要です。

不可算名詞(複数形に"s"つく・つかない)の間違え

日本人が英文を書く際の、一番多い間違えがこのテーマでしょう

日本語)いくつか情報をいただきたいと思います。

誤–  I would like to request some informations.
正–  I would like to request some information.


"information"は不可算名詞なので、"some”がついても複数形にはなりません!

以下も同じです。

日本語)フィードバックをお伝えします。

誤–  I am writing to give you some feedbacks.
正–  I am writing to give you some feedback.

日本語では”いくつか”フィードバックをもらうという意味が可能ですね、この単語は不可算名詞です。


不可算名詞という概念、日本語にはないのなかなか難しいですね。
私自身も時折復習が必要な分野です。

こちらの記事でも紹介していますので、是非参照ください。

文法間違え

続いて、文法理解が不十分なことからくる間違えを紹介します。


日本語)返信をお待ちしております。

誤– I look forward to receive your response
正– I look forward to receiving your reply.

"to"の後は動詞の原形ではないの~?という悲鳴が聞こえそうですが、この"to"は不定詞ではなく前置詞として使われています。そして、前置詞の後は名詞か動名詞がくる必要ありますので、"receive" ではなく "receiving"となります。

もっとも、ビジネスの実践でよく使う表現で、このルールが適用されるものは限られているため、"look forward to ~ing"を、先ずは頭に叩き込んでもいいですね。


日本語)会議にご参加いただければ幸いです。

誤– I would appreciate it if you can attend the meeting.

正– I would appreciate if you can attend the meeting.

"appreciate" の後にすぐ"if~"をもってきてしまう間違え、本当に多いです

文法的にはは、"if節"を"it"で受けて"appreciate"の目的語としていると理解します。ここで使っている”if~”は、副詞節で、そのまま目的語にはなれないのです。

こちらの文法ウンチクも横に置いておいて、"if~" ~ してくれたら"apprciate"と使う時は、間に"it"が入ると覚えてしてまってください。
 

日本語)来週の金曜日まで返信をいただけますか?

誤– Could you send your response until next Friday?
正– Could you send your response by next Friday?

「~までに」という締め切りを表現するには"by"を使います。

"unitl" は~まで、今やっているいる動作が続くイメージです。


日本語)明日の午前9時から正午頃までオフィスにいます。

誤– We will be in the office from 9 a.m. by about noon tomorrow.
正– We will be in the office from 9 a.m. until about noon tomorrow.


このテーマでもっと学びたい方は、添付の無料PDFもお役立てください。

上から目線の失礼表現)

最後に、文法的には間違えではないももの、上から目線のトーンになり、受け手(先輩・上司・クライエント等)に失礼になってしまう表現をご紹介します。会話だとそこまで失礼にならないものでも、書き物にするとカチンときてしまうこともあるので、要注意です。


日本語)できるだけ早く情報を送っていただけませんか?

やや失礼 - I want you to send the information as soon as possible.

丁寧 - Could you send the information at your earliest convenience?


今回は、ビジネス英文メールでよくある間違えをご紹介しました。

まだまだあるので続きもまたご紹介していきます。



Biz英語塾はビジネス英語トレーナーの小林真美による英語塾です。

オンラインでの個別指導レッスンを中心に、オンライン教材の提供、不定期に少人数ワークショップを東京(もしくはオンライン)で開催しています。

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