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ビジネス英語トレーナーの小林真美です。
グローバル人材として世界を相手に活躍したい人、またグローバル人材育成に従事する管理職の方に役立つ内容を書いています。
グローバルビジネスで活躍するには、現場で必要なコミュニケーションに困らない英語力を身につけ、自分の専門分野では誰にも負けないくらいのプロフェッショナルとしての知識、そして逆境でもすぐにはあきらめない、やり抜く力が必要です。
仕事で高いパフォーマンスを上げるために、日常生活する中でも、常にどこかで仕事を意識している人が大半ではないでしょうか?
もちろん、”仕事で成功する” = ”仕事人間になる” ということではありません。
一人の人間として、どれだけ厚みを持つことができるのかが、重要です。人の厚みというのは、仕事や人生経験からくるものも大きいですが、一つ一つの経験を自分なりに反すうし、そこから学べるものを意識して蓄積していかないと、身に付きません。
複雑かつ急速に変革するグローバルビジネスの現場で、異なる商習慣や文化を受け入れつつ、相手を納得させる能力や、バランス感覚を駆使できる人材として現役で活躍し続けるためには、これまでの経験や経歴に頼るだけでなく、自己を成長させ続けることが必要です。
そこに年齢や経歴は関係ありません。外国人であれ、日本人であれ、この人と一緒に仕事をする機会を得て良かったと、相手に受け止めてもらうには、自分自身の器を大きくする努力が欠かせないのです。
以下、グローバル人材として活躍し続けるために必要な、自己成長を続ける秘訣を解説します。
目次
耳の痛い話も冷静に受け止める柔軟性を持つ
外国人と働いていると、想定外の反応やコメントに驚かされることが多々あります。もちろん、個人の正確や母国のお国柄に影響されることもありますが、往々にして、日本人だったら想定しがたい反応があるものです。
英語圏の外国人の上司を持った日本人にとって、大きい驚きの一つが、日本人では言いにくいフィードバックをストレートに表現してくることではないでしょうか。ここはできてるけど、こっちはもっと改善した方がいいとか、「えっ、そこ!?」と感じるような、少なからずショックを受けるコメントが必ず出てきます。
それでも、自分でも納得感を持てる内容であれば、ショックからのリカバリーも早いでしょう。
一方、全く心当たりのないことや、そもそもの原因は相手にある(外国人上司が日本の商習慣を理解していないとか、現場で起きている問題を理解してないとか)場合、大きなフラストレーションになってしまいます。
私自身、このような状況に度々遭遇してきましたが、想定外の改善点を指摘されると、今でもショックを受けます。ただ、回数を重ねたことで、「おっ、今度はそう来たか」と客観的に受けとめる余裕がでてきていますが。
そういった場合、自身の感情の動きを直ちに封印するのではなく、一旦受け止めましょう。
ネガティブな感情をいつまでも引きずらないことがは大事ですが、仕事に対するコメントであって、個人への批判ではないことを思い出してください。
そして、落ち着いたら客観的になって「なぜ、相手はそう言ったのか」を考えることが必要です。 そこには、自分の成長を促すきっかけがあるかもしれません。
”火の無い所に煙は立たない”と言われる通り、相手が言うことには、それなりの根拠やきっかけがあるはずです。
一歩引いて、自分の言動のどの部分に改善点があるのかを、「ビジネスパーソンとして、自分はこうあるべき」という自分の中の固定概念を外して考えてみてください。
また、忘れてはいけないことは、言いにくいことを誰かに伝えるのは、言っている本人にも覚悟とエネルギーが必要だということです。
その分、相手はこちらの改善努力をもとめてきます。
本当に納得がいかないものであれば、しっかり準備した上で反論すべきですが、少なくともこの経験は自分自身の日頃の言動を客観視するきっかけにはなったはずです。その過程で何か気づいたこともあったはず。いつまでもネガティブな感情に自分が支配されないようにしましょう。
批判的なコメントや改善点を指摘されたら、自己成長のきっかけとして、柔軟に受け止めるような意識と度量が大切です。
様々な事に興味を持ち・情報を排除する基準を低くする
誰でも興味のあるもの、ないもの、自分の関心のアンテナがぴくっと動くものと、微動だにしない物事があるものです。
忙しい仕事に、日々の生活の雑多な事柄に忙殺されていると、すぐに役立つと思えない情報や、関心が持てない話題に耳をかす余裕が持てないことも多いですが、どんな事柄でも、一度は自分事として落としこんで考えてみることを試しましょう。
毎回深く掘り下げるということではなく、一旦、耳に入った事象の社会的背景や将来への影響を、それはどういうことのなのか、自分なりに考えてみるというイメージです。
例えば、私はプロ野球に全く興味がなかったので、何十年もプロ野球関連の話題を完全に無視してました。時代が変わり、球団が新興の企業に買収ターゲットになった頃、その話題がマーケティング関連の会議で出てきたことがありましたが、それぞれのブランディングの威力や買収の狙いを、私はいまひとつ理解できませんでした。
また、大リーグで活躍する日本人選手を見て、自分たちも海外に出たいとモチベーションを上げている若者に会っても、「すばらしい」くらいの言葉しかかけられませんでした。
それで何か困ったのかという訳ではありませんが、私自身がもう少し背景を理解していれば、多少は気の利いたコメントやディスカッションができたと思うのです。
この話題はつまらない、自分に関係ないと排除する基準を低めて、何事でも、一旦は落とし込んで考えてみてはどうでしょうか。
エンタメを上手く利用する
グローバルビジネスで成功するためには自己成長を続けることが大切です。
この話をすると、勉強や難しい話題を学び続ける必要があるのかと、頭を抱える人がいますが、決してそうではありません。
自分の視野を広くし、新しことを学ぶ方法は、いくらでもあります。
私がビジネス英語を指導している人には、海外映画やドラマをおススメしています。その理由は”英語”を学ぶためだけではありません。ドラマなどで、登場人物同士の会話や言動を見ることで、彼らの考え方や発想を学んだり、ストーリーの展開が、社会的・文化的背景を理解するきっかけにもなるからです。
また、自分だったらどうするだろうかと、感情移入することで、非日常の思考展開を楽しむこともできます。
そういう意味では、ビジネス書ではなく、歴史小説や文芸系の読書もおススメです。
仕事で忙しい時こその、読書。
気分転換になるだけでなく、自身の発想の転換につながったり、職場の人間関係の悩みの打開策や、袋小路に陥っていた難題についての解決の色口が見えたりするものですよ。
まとめ
この記事では、グローバルビジネスで成功するビジネスパーソンに必要な、自己成長の重要性と養い方を解説しました。
今回は記事は、組織で長く働いた後に独立、著述業も経験することで自分自身の経験を俯瞰し、感じたこともベースに書きました。
グローバルに活躍するには、自分自身のキャパシティ(許容範囲)が大きくなくてはなりません。自分が聞きたくないこと、耳が痛いようなコメントを受けた場合でも、受け止めて考える柔軟性を持つこと。それを自己成長のきっかけと考えることも大切です。
様々な事に興味を持ち・情報を排除する基準を低くする意識を日々の生活で持つことや、自己成長を自然に長くつづけるために、肩ひじ張らず、エンタメも利用していくことをあげました。
ピントきたものがあれば、今日から、ぜひ実践してみてください。
Biz英語塾はビジネス英語トレーナーの小林真美による英語塾です。
オンラインでの個別指導レッスンを中心に、オンライン教材の提供、不定期に少人数ワークショップを東京(もしくはオンライン)で開催しています。
以下の著書には、私が20数年外国人と仕事をしてきた経験、失敗から学んだことを書いています。
『出世する人の英語 アメリカ人の論理と思考習慣』 (幻冬舎新書)