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ビジネス英語トレーナー の小林真美です。
グローバルで通用するするビジネス英語をマスターしたい方に向けて、役立つ内容を書いています。
企業が年に一度発行するアニュアルレポートが、すべてのビジネスパーソンに役立つ、生きた教材であることは下記のブログでもご紹介しました。
会計・ファイナンスプロフェショナルに最適な実践的教材・アニュアルレポートの取り組み方!
アニュアルレポートのここを読め!ビジネスパーソンに最適教材でビジネス英語をマスター
あなたの英語をよりプロフェッショナルに!英文アニュアルレポートでパワー英語を仕入れよう(1)
中でも、冒頭にある、CEOからのレターから、明日すぐに使えそうな表現や単語を、学びとるアプローチがおススメです。
さて、ビジネスの現場で使える英語を身につけるために、新聞やニュースサイトを読む人が多いですが、必ずしも効率的な勉強法とは言えません。
時事ニュースはもちろん旬の話題や、そういった話題に使われる英語表現を学ぶことはできます。
一方、ニュースに出てくる話題や、そこで使われている表現が、明日の会議やプレゼンテーション、同僚との会話に使えるかと言うと、そうでもありませんよね。
現場で使える英語表現を効率的に学ぶには、上司が部下を含むすべてのステークホルダー(利害関係者)に、自社のパフォーマンスを語りかけるように説明する、CEOからのレターが最適です。
以下、ニュースよりアニュアルレポートをビジネス英語の教材としておススメする理由をもう少し掘り下げて説明します。
そして、後半には、誰もが知るグローバル企業の3Mから、知っていれば必ず役立つパワー英語を紹介します。
目次
- ○ ニュースよりアニュアルレポートがおススメの理由
- ○ 英文アニュアルレポートのハードルを下げる方法
- ○ 3Mのアニュアルレポートから仕込むパワー単語
- ・inspiring 奮い立たせる、元気づける
- ・build 構築する
- ・demonstrate 示す
- ○ まとめ
ニュースよりアニュアルレポートがおススメの理由
ニュースの記事は、メディア媒体が伝えるべき内容を、淡々とレポートしているものです。
ビジネスで使う英文メールを、ニュース記事風に書くことはありません。
また、会議で発言する場合や、プレゼンテーションをする時、ニュースレポーター風に単調に話すは効果的ではありません。
聞き手に語り掛けるように、そして自分の意見、つまり主観的なコメントを交えて伝えることで、説得力が増します。
アニュアルレポートにあるCEOからのメッセージは、まさに主観的。 説得力のある話の展開は、まさに「俺(私)にこれからを信頼してついてきて欲しい!」的な力強さすら感じるレベルです。
それができなければ、CEO失格なのでしょうね。
一方、英語ノンネイティブでもわかりやすいように、難しい表現を使わないような気遣いが多いのものもアニュアルレターの特徴です。
まさに、明日使えそうな表現が満載なのです。
英文アニュアルレポートのハードルを下げる方法
今回ご紹介する会社、3Mのようなグローバル企業は、サービスや商品ラインアップが多岐にわたります。私たちが知っている商品は、企業のほんの一部である場合も。
一般消費者が知っている商品は、大規模なグローバル企業にとって、むしろマイナーである場合もありますね。
3Mはポストイットのような文具の会社かと思ったら、とんでもありません。
そういった企業を理解するには、英文アニュアルレポートを唐突に読み始めても、何を言っているのかわからなくて、挫折する可能性が高いです。
途中で挫折するリスクを下げ、少しでもハードルを下げるためにおススメなのが、バックグラウンド情報を事前に日本語で収集することです。
その企業の過去一年くらいののニュースを、ざっと検索してみて、主要なニュースを頭に入れるのです。
関連記事を日本語で探して、背景を理解することは、英文アニュアルレポートを理解することに何よりも役立ちます。
英文アニュアルレポートに取り組むからには、すべて英語で理解する みたいに自分でハードル上げる人がいますが、これは非効率です。
ネットで色々な情報に気軽に触れられる中、先ずは日本語で情報収集をして、より英語の原文を理解できるようにしてみましょう。
3Mのアニュアルレポートから仕込むパワー単語
inspiring 奮い立たせる、元気づける
It is inspiring but it is not surprising.
それは奮い立たせることですが、驚くことではありません。
3Mの社員が、コロナ対策のマスク増産に立ち上がったことへのコメントです。
この単語、動詞の "inspire" からきてますが、日本語訳がちょっと難しいです。
一方、最近は「インスパイアされる」というように、カタカナ英語にもなりつつありますから、ポジティブ(前向き)な言葉ととらえる人も多いと思います。
まさに、ポジティブで、ビジネスで使うのにピッタリです。
以下の表現、覚えておくと便利です。
Your presentation was quite inspiring.
あなたのプレゼンテーションには奮い立たされました。
誰かのプレゼンを聞いて、簡単に感想を述べたい、でも詳しくは(英語で)語れない! そんな時のお助け表現です。
build 構築する
We have more work to do to build an even stronger enterprise.
さらに強固な組織を構築するためには、やるべきことはまだたくさんあります。
build はかなり初級レベルの単語ですが、これも力強さを感じるパワー単語。
家やビルを建てる意味だけでなく、”築く”という意味があります。
以下のような例文もありますよ。
We need to build a good relationship with our clients.
私たちはクライアントとの良好な関係を構築する必要があります。
demonstrate 示す
We demonstrate our ability to perform.
私たちは実行する能力を示します。
demonstrate は デモンストレーション として馴染みのある、demonstration の動詞ですね。
示すという意味では show を使うことも多いですが、「~ができるんだ~」というのを強調したい場合はdemonstrate を使ってみましょう。
フルレポートはこちらから見れます
https://s24.q4cdn.com/834031268/files/doc_financials/2020/ar/2020_3M_Annual_Report.pdf
まとめ
業種や職種を問わず、生きたビジネス英語を学びたいビジネスパーソン向けに絶好の教材、アニュアルレポートにあるCEOからのレターには、ビジネス英語で活躍するパワー単語が満載です。
明日ビジネスの現場で使える英語を学ぶには、ニュース記事で旬の話題を仕込むだけでなく、語り口調のCEOからのレターを読んでみてください。
説得力のある表現を学ぶことができます。
そして英文アニュアルレポートのCEOからのレターを読み切るには、事前に日本語で情報収集し、背景知識を頭に入れておくことが大きく役立ちます。ネット入手できるレターを読んで、ビジネスの現場で役立つパワー単語を仕込んでくださいね!
CEOのメッセージに興味を持ったかた、是非下記の講座に参加してみてください。
Biz英語塾はビジネス英語トレーナーの小林真美による英語塾です。
オンラインでの個別指導レッスンを中心に、オンライン教材の提供、不定期に少人数ワークショップを東京(もしくはオンライン)で開催しています。